老齢基礎年金と老齢厚生年金とは
老齢基礎年金と老齢厚生年金とは
日本の公的年金制度はよく「二階建て構造」と表現されます。 すべての人が加入する老齢基礎年金(1階部分)に加え、会社員や公務員などが加入する 老齢厚生年金(2階部分)が上乗せされる仕組みです。 制度の大枠を理解しておくと、自分の将来の受給額や必要な準備がイメージしやすくなります。
老齢基礎年金(国民年金)
老齢基礎年金は、20歳〜60歳のすべての人が加入する「国民年金」を基礎とした年金です。 保険料を納めた期間(免除や特例期間を含む)が10年以上あれば受給資格を得られるため、 幅広い方が対象になります。
| 項目 | 内容(令和7年度) |
|---|---|
| 支給開始年齢 | 原則65歳(60〜75歳の範囲で選択可能) |
| 受給資格期間 | 10年以上(納付・免除・合算期間を含む) |
| 満額受給の条件 | 40年(480か月)加入 |
| 満額年金額 | 年額831,700円(月額69,308円) |
| 繰上げ受給 | 1か月早めるごとに0.4%減額(最大24%減) |
| 繰下げ受給 | 1か月遅らせるごとに0.7%増額(最大84%増) |
40年の加入で満額となりますが、保険料免除や学生納付特例の期間も 一定割合で年金額に反映されます。 令和7年度は物価・賃金の上昇を踏まえ、前年よりも年額が増額されています。
老齢厚生年金(厚生年金保険)
老齢厚生年金は、会社員や公務員が加入する「厚生年金保険」に基づく年金です。 保険料は給与や賞与に応じて決まり、将来の年金額も報酬に比例して計算されるのが特徴です。 働いた期間がそのまま将来の受給額に反映されるため、ライフステージの変化によって 年金額も大きく変わります。
| 項目 | 内容(令和7年度) |
|---|---|
| 支給開始年齢 | 原則65歳 |
| 受給資格 | 国民年金と通算して10年以上 |
| 年金額の算定 | 平均標準報酬額 × 給付乗率 × 加入月数 |
| 加給年金 | 一定の家族構成で上乗せ(配偶者・子) |
| 在職老齢年金 | 給与+年金が51万円超で一部支給停止の制度あり |
厚生年金の加入期間は、同時に国民年金の加入期間としても扱われるため、 老齢基礎年金の受給資格にも自動的にカウントされます。 また、長く働き続けるほど将来の年金額が増える点も特徴です。
まとめ:2つの年金の役割
| 項目 | 老齢基礎年金 | 老齢厚生年金 |
|---|---|---|
| 対象者 | 全国民(自営業・主婦・学生を含む) | 会社員・公務員など |
| 保険料 | 定額(月額17,510円) | 報酬比例(労使折半) |
| 支給額 | 満額:年831,700円 | 報酬と加入年数により変動 |
| 制度の役割 | 最低限の生活を支える基礎部分 | 働いた分が上乗せされる報酬比例部分 |
老齢基礎年金と老齢厚生年金は、それぞれ役割が異なりながらも 一体となって「人生の後半の生活を支える仕組み」をつくっています。 自分がどの部分に何年加入していたかを把握することで、将来の受給額や備えるべき金額が より具体的にイメージしやすくなります。


